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2010年02月14日

写真の教科書

所幸則 写真家
彼をドキュメントした「写真の教科書」を観せてもらった、

多言語動画サイト・POLOS on earthで配信されている「写真芸術の現場」のインタビューだ

最初一度観て、
「こりゃ~安易に感想が書けないなぁ~」、
「話が軽いようで、深いなぁ~」、
「でも、ブログで動画のURLだけでも紹介しておくかなぁ~」、
と思いながら、何度か繰り返し観ているうちに、

こりゃあ
・風景写真と
・スナップ写真と
・ドキュメンタリー写真の
「写真の教科書」だと気付いた


是非、写真に限らず、クリエーターの方々には観ていただきたいなと思う。

特には、やはり「これから作家を目指す想いの強い人」にだろう・・、



所幸則「写真芸術の現場」

*前編

*後編






彼自身の写真への想いが、何を原点に動き始め、どう映像化されていったのか、この動画は「教科書」と呼ぶにふさわしい、

また、映像を言葉に置き換え、「映像そのもの」をしっかり理解してくれるギャラリストとの共同作業の場面などあるが、彼には素晴らしい財産となる仲間がいるなと思いつつ、、登場するそのギャラリストにはプロの心意気を感じた、、ああいうキューレーションはかっこいい(^^)

動画のインタビュー内容は、これまでと、これからの多くの作家たちにとって、かなり製作活動の刺激になるものだろう、
「きっかけ」や「ヒント」満載の、この動画を是非、教科書として繰り返し観てもらいたい。


写真月刊誌「キャパ」にも連載されているので、彼の「1sec」シリーズが、渋谷の風景から世界の都市へ感染し続けることについては、きっと多くの写真ファンが認識していることと思うが、彼が撮り続けているこの都市風景が、本当に「風景写真」に見えてきたファンも多いのではないだろうか、

以前「1sec」シリーズを、小生は「記録よりも記憶に近い」「脳科学的な記憶」などと表現しようとしてきたが、いまはまた少し認識に変化がある

「1sec」は「記憶の記録」であり、それは記憶の主体が、「人」から「風景(街)」へ移ったときに可能になるものだと感じるようになってきた、

彼の表現手法によって、そこに写る「人々」は、すんなりと都市の風景、および都市の時間に同化してしまっている。
彼は「人々」から発せられる強いメッセージ(ファッションなど時代性のようなもの)を「3コマ1秒」によって、すんなりと封じ込めてしまった。

彼はかつての「ファンタジー写真」において、人々の体中から発せられる「陰」「陽」それぞれの力を、作品の存在感として引き出し表現してきたと思うのだが、、
その感性・感覚が、「1sec」においては、人の存在感のコントロール表現として充分に活かされている、

ずっと、ファンタジーと1secの間にある共通点について漠然とした思いがあったのだが、
これでひとつまた(おそらく「光」に対する感性に次いでふたつめでしかないが)、勝手な解釈が加わってしまった(笑


「1sec」は、写真表現の時間の概念も変えてしまったが、
作品が更に拡大し進化する間に、
どうやら、都市をドキュメントする新しい価値を獲得したようにも思う、


もうこうなると、彼は、ドキュメンタリー作家だ、

そう長くはない動画だが、
是非この、「写真の教科書」に目を通してみてはどうだろう

所幸則WEBサイト  
タグ :所幸則

Posted by JaM at 16:59Comments(0)TrackBack(0)写真談話

2009年12月25日

日差しのなかの「ラストタンゴ・イン・パリ」

所幸則氏の写真が
今月号(1月号)の、カメラ月刊誌「CAPA」に出ている、、

いや、先月号にも「1sec 上海」が載っているが
今月号では「1sec パリ」の他にも、彼のとてもいい写真が掲載されていた。

日差しのなかの「ラストタンゴ・イン・パリ」と題された彼の写真は、
高級一眼レフを使うプロカメラマン10名による
「写真家が優秀カメラで写したベストの一枚」という企画の中の1枚だ。

所幸則パリ

彼以外の写真家の作品も、なかなか秀逸なものがあって、
ハイアマチュアの読者にとっては、カメラ性能をプロがどう引き出すか
という視点においては面白い企画なのだが、
中には「ベストの1枚」なのに、カメラの機能説明を複数枚で見せる
写真家もいて、そういう企画じゃないだろ~と、ちょいとこけもした・・(^^;

所氏の一枚は、写真としての完成度は言うまでもないが、
やはりこんなところでも「時間」を切り取ってきている、
それは、「現場における現実の時間」と、
彼自身が思い描き続けてきたパリに対する「特別な憧れの時間」の両方だ、

これはもう「スナップ写真の原点」としかいいようがない、

この写真は、
・思いを膨らませたカメラマンが、
・この時間、
・この場所へ行き、
・この撮影条件と出会わなければ、
けっして生まれてこなかった風景だ、

写真家は出鱈目に現場に赴いただけでは駄目だ、
自分が望んだ風景を「自分で引き寄せて」こなければいけない、

この頃は、所氏の作品というと「1secシリーズ」を中心に見ているので
分かってはいたことだが、また彼の「引き寄せ力」に納得してしまった、
そして、彼にとってパリが特別な土地だということも分かった、

ハイアマチュアや、これからプロを目指すカメラマンには
是非そういう「作品作りの思いの強さ」というのを、こうした写真から学んで欲しい。
思いを持って歩けば、必ず風景に出会うからだ、


風景の中に写りこむ対象物は生き物だ、
それぞれが背中を向け知らん顔をするときもあれば、
ひとつになって大声で笑っているような時だってある、

彼の芸大時代の写真学科長は岩宮武二氏だが、
彼の口癖は「一期一会」だった、
写真家は、そうした風景がひとつになる場所に出会い、
切り取ってきてこそ写真家だと思う、、

いま、彼のお気に入りツールでもあるソニーα900
高機能高画質ボディであり、描写力抜群のレンズ構成だ、
しかも、でかいファインダーによって作画意識が画面周辺細部にまで及ぶ、

道具を使いこなさない人には関係のない話だが、
α900は、所氏の才能のスケールメリットとでも言うべきものを、ぐんと引き出している、


「ラストタンゴ・イン・パリ」・・
今後、彼が封印していたパリが、様々な形で露出してきてくれそうだ、


そういえば、映画に出ていたマリア・シュナイダーだが、
所氏のこれまでの写真には、彼女を思わせる女性が撮られた作品がいくつもあったように思うが、きっと彼のタイプなのだろう(^^)


今日はクリスマスだ、
誰か小生に、α900プレゼントしてくれてもいいよ(笑

  

Posted by JaM at 14:10Comments(0)TrackBack(0)写真談話

2009年10月18日

所幸則写真展

所幸則氏の写真展が20日から開催される

写真集「1second」の出版記念もかねた、今年最後の彼の個展だ

10月20日(火)~11月1日(日)
目黒 ギャラリーコスモス
今年最大の個展 「渋谷1second 感染。写真展2」


シティバンク1写真



私は、彼がある日「彼の一秒」に出会った瞬間を、彼の日記などで、おぼろに(実ははっきりと)覚えている

いま、所幸則氏の発表した「渋谷1sec〜瞬間と永遠」以降、仕事や美術、芸術で写真と関わる多くの人たちの、時間表現の感覚が変わりつつあるように思う

といって何か目新しく不自然なモノができたわけじゃない

逆だ

写真の時間表現が対象物も含め、ひとつ垣根を越えて、我々「人」に近づいてきたのだ

そう、ありきたりで何度も言ってきた言葉だが
「より、リアル」なのだ

これから先、写真表現の世界は所氏の「1second」をひとつのきっかけに
よりリアルさを求める方向へ走り出すのではないかと思っている

それは、人が認知し得ない高速シャッターの瞬間や、3Dや超微細な再現力という意味では、もちろんないし、それらを何一つ否定するものでもないが

人々がそれぞれ、自分自身に求める「心地よい記憶」にきっと向かうだろうと思っている


いまや、写真誌の編集者や芸術家、音楽家や詩人、様々な分野の著名な方々が、所幸則「1second]を語りたくて語りたくてうずうずしている

そして所氏自身はといえば、渋谷に彼の分身を残しつつ、世界各地の「1second」に向けて動き始めている

今後、世界が注目することになる

おそらく「1second」が生まれたであろうあの日を知る数少ない人間としては、楽しくて仕方がない



お近くの方もお近くの方でない方も、写真学生もプロの写真家も、表現に関わるすべてのクリエイターさんたちも、しばし彼の写真世界で「あなた自身の時間を」過ごしてみてはどうだろう

私がそうであったように
自分の住む町の風景が
少し変わったことに気づくかもしれない

いま、所氏は進化の真最中だ
こうして表現者が進化する過程に立ち会うというのも、なかなかいい趣味だ



彼はあの日
何かしらの安らぎを求めて渋谷を徘徊していたのではないだろうかと思う

「腑に落ちる」という言葉がある

「1second」はどちらかといえば、インパクトの強い作品群だが
「安らぎ」という言葉が、妙に腑に落ちるのは何故だろう



【ニコニコミュニティ】所幸則 1sec (ONE SECOND)




・・写真展詳細は以下・・
・・彼からの案内状より・・
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「渋谷1second 感染」写真展2のお知らせ、
20日(火)の18時30分から、
「渋谷1second 感染」写真展2・・オープニングパーティー

お誘い合わせの上、是非いらしてください


【 渋谷1second 感染。写真展2 】

map画像

期日 10月20日(火)から11月1日(日)
目黒のギャラリーコスモス




いよいよ今年最大の個展「渋谷1second 感染。写真展2」がはじまります。



出展数も過去最大、しかも、音楽は徳澤青弦くんと近江健介くんという、まったく違うジャンルの音楽家が、僕の「渋谷1second」の写真からイメージして作ってくれた曲が交互に流れる。どちらも写真に合ってるのが不思議。好みは別れるでしょうし見て聞いた人が、どちらが合うか考えるのもおもしろいでしょう。

所幸則を映像で紹介するムービーもあるよ水谷充さん作!!

全体についての僕の文章と、ギャラリー21(バンティアン)のキュレータ・太田菜穂子さんの文章があります。まずは、それを読んでから鑑賞していただきたい。小説家でもある月森砂名さんが[ところ]の写真に対して編の寓話を書いて下さっています。音楽を聴きながらお読みいただきたいと思います。

さらに、素材とのコラボもしています。ピクトランバライタという紙と、ピクトランメタルという用紙を用い2枚並べての比較展示をしています。写真展では初の試みでないでしょうか。

そして、渋谷のコンシールで開催した「渋谷1sec〜瞬間と永遠」以降の渋谷の新作群に加え、「パリ1second」「上海1second」のロケハン時に撮ったものの中から一枚ずつ、予告編的な意味で展示しています。

世界6都市を1secondで封じ込めようとする企画が進んでいていますがこれはそれとは別です。もちろん、渋谷は僕にとって基本の街なのでずっと撮り続けますが、世界にも撮りたい都市は沢山あるのです。

そして、人とのコラボレーション。今回は写真雑誌の編集長クラスにも忙しい中お願いしましたが、それだけにとどまらず、建築家、医師、本屋さん、音楽家、キュレータ(現代アート)など多岐にわたる人と、トークショーで話すことになっています。


どういうことかというと、1secondを見て素晴らしいと思ってくれた方々と、時間や写真、都市について語り合うと面白いんじゃないか、視点が違っていろんな見方があると思ったからです。

トークショーイベントは、2週間にわたり金土日の6回も開催されますので、Webサイトをごらんになって、面白そうだなと思ったトークショーに是非お越し下さい。20日(火)の17時からはオープニングパーティーがあります。気軽におこしください。

☆ トークイベント ☆

10.23(Fri.)18:30〜Start
石田立雄(月刊キャパ編集長)
柳喜悦(クリエーターの為のブックショップPROGETTO)

10.24(Sat.)16:00〜Start
西森陸雄(建築家、工学院大学建築都市デザイン学科准教授)
若杉しんじ(内科医、わかすぎファミリークリニック院長、アートコレクター)

10.25(Sun.)16:00〜Start
深瀬鋭一郎(キュレーター、コレクター、美術評論家)
五野井郁夫( 日本学術振興会特別研究員 東京大学特別研究員)

10.30(Fri.)18:30〜Start 
坂田大作(玄光杜コマーシャル・フォト編集長)
徳澤 青弦(音楽家)

10.31(Sat.)16:00〜Start
ハービー山口( 写真家)

11.1(Sun.)16:00〜Start  
河野和典( 元「日本カメラ」編集長)
飯沢耕太郎(写真評論家)


ニコニコ動画生配信あります。
下記コミュニティを開いて頂くと、生配信中は、配信を見るというボタンが出てきます。
http://ch.nicovideo.jp/community/co60744


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Posted by JaM at 10:12Comments(0)TrackBack(0)写真談話

2009年09月14日

所幸則、渋谷1sec

所幸則氏の渋谷1sec写真集が届いた、、

素敵なデザインの写真カタログというか、小冊子だ(^^)

最後のページにサインをいただいたりして、ちょっと嬉しい

1sec写真集

実は、この冊子の中にひとつ文章を書かせてもらっている、
写真に対する正直な感想で、
以前からこのブログで書き綴ってきたことだ、

1sec写真

この写真集を手にして改めて分かったことは、
彼の写真への思いの強さが、もし測定可能なものなら
恐ろしく高い数値が出ることだろう、ということだ

写真なんてものは、今や本格的なカメラでなくとも、
携帯電話でさえシャッターを切ればかなり綺麗に写ってしまう、

「簡単なもの」に違いない、

しかし、小生程度のカメラマンでも、
「偶然写ってしまったもの」と「写したもの」の差くらいは分かる、


いやいや、これほど楽しんで撮っていたとは(^^)
数枚の写真をじっくりと見て、よく分かった、、
というか、組写真になるとさらに楽しさが伝わってくる、

これまで彼の写真に、引き寄せられる何かを「脳の記憶」と表現してきたが
実はもっと「楽しい」風景だったことに気づかせてもらった

いやいや、冷や汗ものだ、、
おかしな文章を書かなくて良かった(^^;;


やっぱ、これはでかい写真サイズで見たいな~・・
しかも並べて見てみたい

彼のホームページで見る方は、一枚ずつでしか見れないが、
出来る限り大きなモニターで確認されるといいと思う(^^)

所氏のサイト内の
「ギャラリー」へ行き
1secのどれかのシリーズを選択したら、
右下のフルサイズ表示ボタンを押して、大きく鑑賞しよう  

Posted by JaM at 15:16Comments(0)TrackBack(0)写真談話

2009年09月03日

風景写真家 髙田誠三氏の写真展 「憧景響く」

髙田誠三
 写真展 「憧景響く」

* 開催期間
* 2009年9月25日(金)~10月1日(木)
* 富士フイルムフォトサロン 大阪
* 入場料 無料
   10:00~19:00(最終日15:00)
   〒541-0051 大阪府大阪市中央区備後町3-5-11
   富士フイルム大阪ビル1F
   TEL 06-6205-8000


* 2009年10月9日(金)~10月15日(木)
* 富士フイルムフォトサロン 東京
* 入場料 無料
   10:00~19:00(最終日14:00)
   〒107-0052 港区赤坂9-7-3 フジフイルムスクエア2F
   TEL 03-6271-3351

大阪展の案内(富士フィルムフォトサロンのページ)
http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/osaka/09092501.html



僅かな期間ではあったが、小生の写真術の恩師の1人である、
風景写真家、髙田誠三氏が、大阪と東京で写真展を開催する、、

高田氏は数年前に、突然大病で倒れられたが、いつの間にか復活して
80歳を越えて今なお、日本の風景写真界を牽引する現役作家だ

今回の写真展は、約60年にわたる作家活動のダイジェストになるという、

高田氏の写真は、そんじょそこいらの風景作家の
聴衆に媚びるような作品ではない、
まったく「素朴に美しい」という、美しさの原点を思わせる写真ばかりだ、

写真に、劇的な瞬間や驚き、完全なる造形美など求める一部の方々には、
充分な「物足りなさ」を提供するとさえ思っているが、

勘違いをしてはいけない!

出逢ったまま、素朴な感情、素直な意志のままにシャッターを切るとは
ああいうことを言うのだ、、

髙田誠三氏の、撮影の原点は
労を惜しまず自然風景をを求めて現場へ出かけるということ、、
小生が学んだ最大のポイントだ、

これは写真のどんなジャンルの写真家にも共通することだが、
常に高田氏はそれを普通に、ごく当たり前に実践されてきた、

だから今回の写真展も、60年の集大成などと
高田氏自信が思っているはずなどがなく、
まだまだ、現役でやっていく気に違いない、
絶対に思いのまま現場へと出かける人だ、


いつか、シャッターを切りながら現場で果てるかもしれないが、
高田誠三氏とはそうした写真家だ、


高田氏の写真を見ていると、
自然風景を撮り続けることの大切さを改めて感じさせてくれる、

人の手によって、あるいは気候の変動によって失われる自然が
世界各所で確認される今、
長い年月の仲で記録された自然風景は「貴重」そのもの、


前々から、人や仕事の「価値」は、
本人だけじゃなく他人が決めてしまっていいと考えてきた・・、

高田氏は約60年前、写真を始めたときに
地球温暖化を危惧して写真を始められたわけではきっとないだろう、
しかし、60年にわたる自然界を捉えた写業はいま、
現代から未来へむけて「地球をとりもどす行動」のための
提案やヒント、といった価値にも結びついてくる


高田誠三氏の写業60周年を祝うという名目で、、
少々浮かれた連中からパーティーの案内など届いたが、
高田氏の写真の価値に、
もう少しばかり気がついてくれないものだろうかと苦笑いだ

気の利かない弟子たちだ・・

高田誠三氏の弟子や教え子は、きっとプロアマ数えきれないだろう、
だが、高田氏のような作風の作家は誰一人として知らない、
教え子筆頭を自称する作家のものともまるで違う、

高田氏独特の、自然を見つめる素朴な感性は、
彼ひとりのもので良いと思っている、

これからも元気で、長く作家活動していただきたいものだ



  

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2009年08月09日

東京フォト2009 所幸則氏と菅原一剛氏

さて、

東京フォト2009
TOKYO PHOTO 2009 

の開催が近づいてきた

小生は、行けない(悲

開催概要は
会  期 : 2009 年9 月4 日(金)~6 日(日)
会  場 : ベルサール六本木1F・BF
東京都港区六本木7-18-18_ 住友不動産六本木通ビル
企画運営 : 東京フォト委員会
同時開催:「PHOTO AMERICA」展 
協  力 : アメリカ大使館、サンディエゴ写真美術館



詳しくは、所幸則氏の写真が掲載されているプレスリリース(PDF)を参照されたい


所幸則氏の写真が、こんなプレスリリースのトップで紹介されるとは・・

当然といえば当然だが、

日本発の本格的な写真見本市において、所氏の評価がいかに高いかが分かる、


ずっとこのブログでも彼のシリーズ「1sec」を紹介してきたが

やはり見るべき人たちは彼を見ている、

納得だ


現物を間近で見たいもんだな~~、いやぁ~残念、


そして、今回の東京フォト2009には、所氏の大学の2年後輩にあたる
菅原一剛氏の作品も出品されるはずだ、

彼も秀逸な感性の持ち主だ、


菅原一剛氏の写真を見たあと、所氏の写真を眺めてみると、
あるいは対比でも良いのだが、
ちょっとした面白い混乱がある、、(^^)


菅原氏の「悩み多き写真」の答えが、所氏の写真の中にあるとでもいえばいいだろうか、、


いや、逆だな、、


所氏の写真を鑑賞した後、、

菅原氏や他の作家の写真を見渡してもらった方がいいかもしれない、

色々な有名作家の、創作における迷いや悩みがきっと見えてくる


写真という媒体を通して、写真作家たちが何をやりたいと思ってきたのか

それらの答えが、所氏の作品の中に見え隠れするだろう


小生は、特に菅原一剛氏の写真に対して、その答えを顕著に感じたが、
多くの人たちは何を感じるのだろう、、


東京フォト2009は、日本写真界の記念すべきイベントだが、
写真界の新しい一歩にもなって欲しい、  

Posted by JaM at 17:26Comments(0)TrackBack(0)写真談話

2009年05月31日

写真家「所幸則」とその周辺

小生ブログに何度も登場する

写真家「所幸則」氏

写真月刊誌CAPA6月号
に新作と記事が出ていた
記事の内容は「ソニー α900 × 所 幸則」

数名の作家が、愛用のカメラとレンズで極上の写真を撮る、という特集の中で、
彼の「渋谷1secシリーズ」が、作品の技術レポートとともに紹介されていた


誌上では、彼が昨年、突然のように発表した「渋谷1sec(1秒)」というシリーズの新作も掲載されていたが、また新しい渋谷が掘り起こされていて、
誌面で見ると、彼のホームページで見るのとは大きく質感も違い、
さらにどんと迫ってくる、いい臨場感だ、
新作を作る勢いも、正直、留まる所知らずといったところか、


誌面では取材っぽい記事と、所氏の出し惜しみしない性格のせいか、作品製作における技術面が随分クローズアップされているのだが

これについては「1sec」に感化され触発されたカメラマンは、どんどんと真似をしてみてはどうかと思う、
面白いと思えば真似をし追いかければいいと思う、

音楽家が同じ楽器を弾いても同じ音が出ないのと同じで、
それぞれ個々に特色のある
「何か」や
「らしきもの」が
具現するのはずだ、どんどんやるべきだ、


この所幸則作「1sec」シリーズは、
写真界におけるエポックメイキングであり、
ある種の「発明」に近いと感じてきた


写真の「記録性」という普遍なる重大課題が、

このシリーズをきっかけに「記憶性」といった言葉で

少しぶれてくるとさらに面白い


これが写真の「進化」なのか、

あるいは別の遺伝子を獲得して「分化」していくのかを考えるのも楽しみだ



普通、写真の記録性というものには、
写真を撮る側と
写真を見る側のそれぞれに

「記憶」というおまけがついてくる、
おおよそ個別に「もれなく」ついてくる

しかし、所幸則氏の「1sec」シリーズの作品中には
「記憶」そのものが映り込んでいる

と、そう思えて仕方がないのだ


何故、彼の作品だけがそうなるのか?

・・・ということを、随分と長く考えてきたのだが、

ある瞬間、分かってしまった


実は、「記憶」という言葉で置き換えようとしていたから分からなかった、

「記憶」という概念を感じながら、「記録」として判断しようといたからだ
(写真を評価する時のいつもの癖だったのだろうと思う)

それらを、一度リセットして、

生物学的、生理的な「人の脳の記憶」という言葉(あるいは科学)に置き換えてみて

それで、初めて分かった


「1sec」シリーズの作品を前にして、
その写真の現場に立っているかのような錯覚や混乱は、
人の「脳」にしてみれば、
ごく当たり前の判断だったということだ

所幸則「1sec」は、

「人の脳が記憶する風景」に近いのだ、

そう、
人の脳がそれらの風景を記憶している状態に、
ごく近い映像だということだ

これまで、「1sec」シリーズにおいて
写真における「瞬間」の概念が変わった、
新しい写真のジャンルが生まれたのじゃないだろうかと、
作品を評価してきたが、

実は、これまでのほとんどの写真のほうが
はるかに人の「脳ミソ」を混乱させてきたかということ・・、

今はそのことが鮮明に分かる


そうした写真鑑賞における「混乱」が
あまりに小生の中で常態化していて、
ある意味、不感症になっていたために、
1secの前で、逆に混乱を引き起こしていただけだ、


たどり着くべき「記憶」に出会った気分だ、

写真家「所幸則」、、やはりタダモノじゃない。


彼の芸大時代の同期には、
榎並悦子氏
松本コウシ氏など

写真を「記憶」で捕らえるかのような
秀逸な仕事を続ける作家がいる


作風は違っても、彼らに共通することがある
それは、撮影現場に身をおく時間の長さ、
通いつめる執拗さだ、

自分の想いを被写体にぶつける時間の長さは、
単なる物理的な時間の長さではない、

「想い入れ」の長さと深さのことだ


よほどの才能と運に恵まれたものでない限り
ちょっとふらつき歩いて出来る仕事ではない


彼らは、、間違いなく、、、写真が好きだな  

Posted by JaM at 11:54Comments(0)TrackBack(0)写真談話

2009年05月05日

ありえない風景

現在、水中写真家としてもドキュメンタリストとしても
素晴らしい仕事をされている
赤木正和氏のブログで、、これを読んで、ぶっ飛んだ

写真家は、
被写体に出会わなければ写真は撮れない

あたりまえのことだ

広告写真家は主に「作り」
ドキュメンタリストは「歩く」

犬も歩けば、とよく言うが
意識なく歩いているものに「被写体は見えてこない」


写真家「所幸則氏の1sec」というシリーズも
彼のこれまでに発表した「作る」というイメージからは想像がつかないほど
「歩いて」ものにした映像だろう

(といっても、彼がどれだけ日々、様々なものに目をむけ歩いてきたかを我々がただ知らなかっただけの話・・)


やっぱ、、
意識なく歩いてちゃ駄目だ、
もっと目も養わなくちゃいけない、

見えるものも見えてこない
  

Posted by JaM at 14:53Comments(0)TrackBack(0)写真談話

2009年01月16日

写真術と所幸則

所幸則氏の写真について昨日少し書いた・・
http://snapjam.ti-da.net/e2398953.html
ひとつ書き忘れたが、、所幸則氏の今回のシリーズ『渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠』には、
一枚の写真の中に「連続性」が表現されていると思う、、
http://www.tokoroyukinori.com/

よく写真展などで、意図ありげなテーマのなかで写真を組み立てていく時、単写真では表現しにくいものを
「組写真(複数枚の写真でテーマを表現する)」や
「連続写真(定点的にとらえた動画的組写真)」などの手法を用いて表現する場合がある、
複数枚で物語を仕上げていくわけだ、、
ところが、
所幸則氏のワンセコンドでは、そうした組写真や連続写真で表現するものを単写真の中で完結させたように見える、

既にあって良い技法なのに、何故こうも普段の街角の風景が新鮮に映るのだろう、
この不思議、不可思議さが所氏の持ち味に相違ない、


数年前、、あるフィルムメーカーの主催する写真撮影会のお手伝いをした・・
その時の講師いわく・・
「写真表現とは『絞り』です」
つまり被写界深度(ピントの合う深さ)が、写真表現の要と言いたかったのだろう、

小生もかつて恩師から同様の言葉をもらった覚えがあるが、
恩師とてそれが全てとは言わなかったし、そこまで強調することも無かった、

いまはっきりと言えることは、
「写真表現」の要は、
まず「被写体、対象に、真摯に向き合うこと」だろう、
そして真摯に向き合うには、撮影者の写真への思いや技能が不可欠、
もちろん写真器材も撮影者の思いを表現できるもので無ければならないが、
何よりもまず「思いの強さ」だ、、

犬も歩けば棒に当たる・・的な、とにかくカメラを持って歩いていれば何か撮影対象が向うからやってくる、なんて態度ではそうそう良いものは出来やしないが、「対象に気が付く」訓練のできた感性鋭い撮影者には、、街歩きは楽しくて仕方のないものだろう、、  

Posted by JaM at 15:47Comments(0)TrackBack(0)写真談話

2009年01月15日

所幸則(ところゆきのり)、彼と1秒の渋谷

所幸則氏はずっと気になって見てきた写真作家だ、
他にも気になる作家はドキュメンタリストの野町和嘉(のまちかずよし)氏など沢山いるのだが、
ここのところ所氏の渋谷の風景写真がにぎやかしい、
昨年、所氏の写真展、所幸則『渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠』の案内など日記に告知させてもらったが、国内の評価は各所で好評な様子だし(シブヤ経済新聞他・・)、ヨーロッパでの展覧会や海外有名写真雑誌掲載などの声も聞こえてきた・・

広告写真の専門誌コマーシャルフォト1月号でも、モノクローム写真の特集記事があり、そこで所幸則氏の『渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠』の作品が掲載されている、インタビュー記事もあって、きっと読まれた方も多いことだろう。

写真は『渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠』というタイトルそのままに、現在、所氏の住んでいる渋谷が撮影対象になっている、
小生も渋谷は10代最後の頃から随分と徘徊したので馴染みの風景である「はず」だったのだが、正直なところ所幸則氏の視点(作品)から見えてくる渋谷には、妙な気分にさせられた。

昔から写真界には偉大な写真家アンリ・カルティエ・ブレッソンを形容する有名な「決定的瞬間」という言葉がある、
1枚の写真に込められた物語が、シャッターを切った瞬間で表現できた時、この言葉を使ってきたと思うが、、ブレッソンはまさにその名人だった、
ブレッソンの切り取る写真からは、シャッターを切った前後の時間、そして画面には映りこんでいない風景すら見えてくるように感じたものだ、

良い写真には、表現されるべき良い内容、見ていて美しいと感じる造形美など、いくつもの要素がふんだんに盛り込まれ、そうした気分を良くする要素や考えさせられる要素が多いものほど素晴らしい写真なのだと評価をしてきたつもりだ、
しかし、所幸則氏の「渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠」からは、単なる1秒という物理的な時間的要素だけでなく、単なる動画的要素でもなく、「音」とか「音楽」に近い何かが取り込まれた印象を強く受けた、、

普段、人の多くが街を道を歩き、まったく意識無く気付くことなく通り過ぎてきた、(この渋谷に何気に実際にある)音や形を、所幸則氏の1秒なる時間の概念で撮りおろしているように思えてならない、、
写真界における「決定的瞬間」なる概念に、新しい解釈の「瞬間」が加わったように感じたのは小生だけだろうか、、
これまでの所幸則氏のファンタジー写真やポートレイト写真には、おそらく彼にしか撮り得ない(造り得ない)独特な世界を感じてきたが、今回の彼の作品『渋谷1sec』を通して、彼のこれまでの作品に違ったものを感じ始めている、、
個人的な楽しみが増えた(^^)

作家の写真には、こうして継続的に触れる事だなと思う、、



写真は所幸則公式WEBサイトで閲覧できるのでサイトを訪問されれば良いと思う、、
http://www.tokoroyukinori.com/

写真技法や写真機材等について興味があれば、所幸則のブログなど読まれれば参考になるだろう、、http://tokoroyukinori.seesaa.net/

まったくの余談だが、所幸則氏と野町和嘉氏の夫人は大学の同期生だ・・  

Posted by JaM at 17:42Comments(0)TrackBack(0)写真談話

2008年09月14日

渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠】

告知、、
9月28日(日)から1週間
秀逸なる写真作家、所幸則氏の個展が渋谷で
http://www.tokoroyukinori.com/

渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠】
  2008.9.28.sun - 10.4.sat

★party
10.4.sat 19:30~
*トークショー予定しております。是非ご来場下さいませ。
*問い合わせ:Gallery Concealまで( 03-3463-0720 )

◇theme
 渋谷の駅周辺の風景(あくまで主役は風景、建築物)のなかで自分自身では一瞬もそこにとどまれない儚い存在である人間や(人間が走らせ てる)車を使って、建物は動かないけれどそこに生きて存在する人間たちを空気のように扱う事で生き物のように変貌して行く今の街を表現するために 、トコロスタイルのランドスケープ1sec(ワンセコンド)というシリーズを撮り始めました。詳しくは会場で見て体感してください。瞬間と永遠がそこにはあります。その序章としての「渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠」写真展を開催します。時代の証人になっていただければと思います。

*会期中オリジナルプリントも予約販売いたします。50限定です。
*冬以降ヨーロッパで展開予定。

協賛東京リボン
supported by MOGRA

◇plofile 所 幸則(Yukinori Tokoro)

1961年生まれ大阪芸術大学卒業後、フリーのフォトグラファーとして活動。

---1983年---
第四回日本グラフィック展キャノン賞
---1992年---
広告部門APA入選
---1992年---
世界写真見本市「フォトキナ92」で「世界の新しい表現者」の日本代表として作品が選ばれる。その後、海外の雑誌に特集が組まれるなど国内外で活躍。
---1994年---
第45回カレンダー展印刷時報社賞受賞、Windows マルチメディアPCグランプリ グランプリ
---1995年---
日本写真家協会と文化庁が選んだ「日本現代写真展」に出展(表現への試みで独自の方法論を模索し確立した写真家たちの部)保存。
---1998年---
4月東京都写真美術館「MEDIALOGUE 日本の現代写真’98」に出展
---2000年---
1月から『FOCUS』の表紙を制作。『日本現代写真史1945-95』(平凡社刊)に作品が選出される。
---2003年---
イタリアの写真誌「ZOOM」において、表紙および巻頭特集に抜擢。
---2005年---
ドイツのTASCHEN発行 “ILLUSTRATION NOW!”に作品掲載。 

日本写真協会会員デジタルイメージ会員。

Museum furkunst und Gewewbe Hamburg:1点収蔵
神戸ファッション写真美術館:18点収蔵

◇写真集
「YUKINORI TOKORO」(用美社・1993)
「diva」(リブロポート・1994)
「Saints and sinnerS」(ぶんか社・1996)
「ワクワクの木」(アゴスト・2000)
「CHIAROSCURO 天使に至る系譜」(美術出版社・2006)

◇クライアント:
cartier 、コカ・コーラ、アランシルベスタイン、 MICHIKO LONDON、コシノヒロコ、 WEST(ドイツ)、HERB & SPICE COMPANY (ロンドン)、 フジTV、日本TV、テレビ朝日、四国デジタルツーカー、 Panasonic、 NIKE、Canon、カシオ、パルコ劇場、、三菱電機、リーバイス、日本リーバ、UCC、松屋、白泉社、新潮社、集英社、小学館、文芸春秋(他、Mdn、03 、流行通信、Switch、Quick Japan、ROCKIN’ON、MARQUEE...) 

◇ポートレート:
東京スカパラダイスオーケストラ、松任谷由実、杉浦茂、パトリス・ルコント、町田康、横尾忠則、美輪明宏、Gackt、藤井フミヤ首藤康之、草刈民生、コーネリアス、 オリジナルラヴ ,BUCK-TICK、岡本太郎、赤塚不二夫、吉川ひなの、武田真治、深田恭子 、豊川悦司、黒木瞳、鈴木保奈美、永作博美鈴木京香、唐沢寿明、田中邦衛、小西真奈美、 藤原竜也、小泉今日子、深津絵里、岸谷五朗 、佐藤浩市、長瀬智也、江角マキコ、長塚京三、 藤井隆田辺誠一、坂本龍一、細野晴臣、フリッパーズギター、長島茂雄、王貞治、ストイコビッチ、ミカエルシューマッハ、清水宏保、北沢豪、吉田秀彦、浅田真央、高橋大輔、オシム監督 (順不同)他多数

◇information http://www.tokoroyukinori.com/  

Posted by JaM at 17:32TrackBack(0)写真談話

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