メタミドホス

JaM

2008年02月20日 01:35

アセフェート由来ってことで書いた日記のアクセスが多いね、、
アセフェート由来という意味は、今使われてるアセフェートの加水分解でメタミドホスが生じるってこと。つまり、メタミドホス自体を使ってなくても、そういうものが出来上がってしまうことはあるんだよってことね。

僕は化学は好きで得意分野だけど、決して専門家ではないのであんまり詳しい話は無理、、

しかし、また新たにメタミドホス混入の話題になってしまったね~
残念でしかたがない、、

そこでまた更に残念なのが、相変わらずメタミドホスがサリンと同格に扱われるってところ。。どこでも有機リン系ってことでひとくくりにされてる。そういう勘違いは、モノを感じるときの、モノを判断するときの障害になる。それだったらアセフェート由来の農薬は全部禁止にするべきじゃないの?

メタミドホスは、日本では登録されず、最近中国でも禁止された農業用毒薬ですよ。
サリンはただの毒薬でしょう、農業用じゃない・・。

この前に、農薬散布後の農地への立入りインターバルREIの話を書いた。。

それ以外にもね、もっと現実的な話で、LD50って知ってるかな?半数致死量っての、、どれだけ飲んだら半分の人が死んじゃうかってのを調べた数値、、

それでいくと、
サリン       0.35mg/kg
メタミドホス  30~40mg/kg
なんだ100倍くらいなんだ~って、見ようによっちゃ、へぇ~近い数値じゃないかって思うかもしれないけど、身体にどういう形で作用するかってのは別だからね、、まあその辺はどこかで資料探してくださいな。専門の化学者がネット上で一杯書いてるから・・。

ちなみに、ダイオキシンなんか0.0006~0.002mg/kgだからね、、すごい少ないでしょ、、たったそれだけで半分死んじゃう。
多分、スーパーで売ってる10個入りの鶏卵のパッケージあるでしょ、、あれを1個東京ドームで低温で燃やしたときに出来るダイオキシン、、それくらいの量。

他にも、安全そうに見えて、、なんのなんの
カフェイン 200mg/kg
お酒(エタノール) 5000mg/kg
塩 3000mg/kg
ビタミンC 12000mg/kg
なんてのも、参考にされるといいでしょ、、
ウィキペディアにも書いてあるから、もっと調べたい人はどうぞ・・


お風呂場で塩素系消毒剤と一緒に他の洗剤とか使っちゃ駄目だったりするじゃないですか、、そんな危険はいくつも身の回りにあるんだってことを、もう少し認識して、、そうした危険から、自分たちの家族や地域や川や海や山を守ろうって、そんな気になって欲しいなって思うだけです。。

サリンとメタミドホスは同じだ!って言い方とかね、何もかも一緒に論じるのはやめたほうが良くないかな・・
それじゃ、倖田來未ちゃんの35歳女性羊水腐敗説と同じレベル・・とまでは言わないけど、誤解を生じると思う。
化粧品とか日用品やヘアカラーとか沢山の化学物質を身体に入れてる女性の羊水は多少の影響が出るって話はある、実際、赤ちゃんのアトピーは増えていて、胎盤や羊水を原因とする説と、出産後の後天的要因説やらあるらしい、もちろん脂漏性小児発疹とは違うよ、、、、そういうのも早く解明できて対処できるようになるといいね、



以下、読売の記事
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広島県で「天洋食品」以外の冷凍食品からもメタミドホス
中国製ギョーザ問題
 大阪市と広島県は19日、食品輸入会社「ニッキートレーディング」(大阪市)が、中国・山東省の「山東仁木食品」から輸入し、広島県内などで販売された冷凍の「青島ニラ肉焼まん」から、0・22~0・64ppmの有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出した、と発表した。

 中毒被害が社会問題化した中国「天洋食品」製品以外の冷凍食品からメタミドホスの検出が明らかになったのは初めて。

 同市は「検出量が微量で残留農薬の可能性が高い」とみている。

 1月31日と2月1日に同製品計12個を食べた広島県三次(みよし)市内の男性(73)が、めまいを感じて1日に医療機関を受診。「典型的な有機リン中毒とは言えない」と診断され、入院はしなかったが、同県が調べたところ、食べ残しから0・64ppm、未開封の同じ商品から0・55ppmのメタミドホスを検出した。袋の内外からは検出されなかった。

 いずれも2006年8月2日製造分で、広島県が大阪市に通報。同市が在庫品や自主回収分を対象に行った検査でも、同日製造分の皮や具や肉まん全体から0・22~0・64ppmが検出された。袋の内外からの検出はなかった、という。

 大阪市と広島県によると、同日製造分の商品は06年8月21日に2500袋(1袋20個入り)が輸入された。主に業務用で、大阪、広島など6府県の10業者に販売された。ニッキー社は17日までに74袋を自主回収したが、残りはすでに消費されたとみられる。

 この製品の製造当時、中国では、メタミドホスの使用は禁止されていなかったという。

 ◆メタミドホス、加工食品に残留基準なし◆

 農薬の残留基準は農産物ごとに定められており、厚生労働省によると、メタミドホスの場合、ニラでは0・3ppm、小麦は0・01ppmなどとなっているが、加工食品の基準はない。

 この基準は、残留が一定以上の食品の販売を原則禁止する「ポジティブリスト制度」が2006年に導入された際、国際基準などを参考に暫定的に設定したもので、厚労省は、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件を受け、基準の見直しを急いでいる。

(2008年2月19日23時19分 読売新聞)

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