まやかしのメディア

JaM

2008年05月29日 16:18

このところ中国メディアが変わった
というよりも中国共産党のメディア政策が変わったということか・・

中国のメディアというのは、いわゆる「広報」なわけで
ジャーナリズムとは一線を引く
だから、まあ、あんなものといえばあんなものなのだ・・、

しかし、、
これまでは何かにつけ、情報発信といえば党の方針に関する
一方的な広報に終っていたのだが、
今回の悲惨な四川大地震が、かなりの長期戦になる中で
小さな変化が起こった

中国メディアによる情報発信に対する、各国首脳や世論、
あるいは各国メディアの報道内容に対して、
同じグランド(ひとつのトピック)においては、
 意見のキャッチボールが可能であり、
 バッターとピッチャーのように同じ試合でなら何度も対戦ができる、
といったことを理解したことだ、
これはひとつ中国共産党が得た教訓といえるだろう

もちろんその背景には、ひとりっこ政策と中国バブルによって、
子供たち(もうすでに20代の若者)がパソコン等のメディア端末を独り占めし、
ネット上に大きなコミュニティを形成し、党が放置できないだけの発言力を持つことで、
国内世論を動かしている、ということも忘れてはならないが、

今後、中国がオリンピックに向け、そしてオリンピック開催中も
様々なメディア外交を「一方的でない方法で」仕掛けてくるだろうことが予想できる、

投げ返されたボールを受け取ることのなかった中国が
「受け取り、投げ返す」ことを戦略的に理解したとき
いったい何が始まるんだろうと思っている

謙虚に学び、腰の低い姿勢をみせたとき
個人にしろ国家にしろ大きく躍進することがある、
どうやら中国は地震によって大きく被災したことで
十字路(クロスロード)に立ったようだ、、

悪魔に魂を売ることなく、是非善い路を選択してもらいたい


・・・
それに比べて、
この頃の日本のメディアは、たいそう偉くおなりで救いようがない、
報道という公共性からか、あまり世の中を動かしているだの
思い上がらないほうがいい、、

北朝鮮の陽動に容易に乗って、
ありもしない拉致家族開放などの情報が流れたが、
あとで聞けば、情報ソースはどこにもなく、しかも裏など取っていない・・

このぶんじゃ、
中国の投げた球を受け取れるのかどうかわかったもんじゃない

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