毎月1万円で将来の資産が倍に

JaM

2008年10月31日 01:20

MSNマネーコラムから・・
そうはいってもねぇ~って感じ、
でも「複利」という考え方は投資でも借金でも大切だよね

+++++++++++++++++++
えっ、毎月1万円で将来の資産が倍になる?
2008年10月27日

 昨年からサブプライム問題の影響で、世界的に株式が急落しています。このような状況の時、「やはり投資は怖い」「投資は富裕層のもので、自分には関係ない」「投資をしている人は大変だ」という皆さんの声が聞こえてきそうですが、本当にそうなのでしょうか?
 それでは、上記のようなお考えの方に、少しでも投資を身近に感じてもらうため、月1万円から気軽に始める毎月積立投資について、一緒に見ていくことにしましょう。

毎月積立投資の2つのメリット
(1)複利効果の活用
 毎月積立投資なら、一度投資した資金を数年・数十年と長期間運用することになりますね。ということは、長期運用のメリットである「複利効果」を得ることが出来ます。複利とは運用で得た利息を、さらに運用に回して投資をすることで、利息が利息を生む方法です。では、どれぐらい効果があるのか検証してみましょう。

(例)35歳の人が、老後資金準備として、年金支給が開始される65歳迄30年間、毎月1万円を積立投資したとしましょう。

 タンス預金(複利0%)だと、1万円×12ヶ月×30年=360万円です。
1%複利で運用できたとすると、30年後に資産は、420万円
3%複利で運用できたとすると、30年後に資産は、584万円
5%複利で運用できたとすると、30年後に資産は、836万円

 5%複利で運用できれば、元本が投資金額の5倍以上になっていますね。この複利効果は、2年や3年では、大きな効果は期待できませんが、運用期間が長ければ長い程、効果が絶大です。

(2)ドルコスト平均法の活用
 預貯金とは違って、株式・外貨は、毎日価格が変動します。安い時に買いたいという気持ちはわかりますが、実際に予想するのは極めて困難です。そこで有効になってくるのが、ドルコスト平均法の活用です。

(例)投資信託を毎月1万円購入するとしましょう



   投資額   基準価額 購入口数
10月 10,000円 10,000円  10,000口
11月 10,000円  9,000円  11,111口
12月 10,000円  8,000円  12,500口
1月  10,000円 11,000円   9,090口
2月  10,000円 11,500円   8,695口



 1万口あたりの平均購入単価は、50,000円÷51,396口×10,000=9,728円です。
 基準価格が安い11、12月には、口数(購入量)が多くなり、逆に、基準価格が高い1、2月は、口数が少なくなり、結果的に平均購入単価が平均化され、一時金で購入するよりも、リスクが分散されます。

毎月積立投資での投資信託の活用
 個人でいくつもの個別銘柄を購入して投資しようとすると、1銘柄だけで数十万かかることがあります。投資信託は月1万円から購入することができ、幅広い銘柄に投資されていますので、リスクを分散することが出来ます。さらに、投資信託の種類によっては、一つの投資信託内で、株式・債券・不動産等へ分散投資をしているものもあります。
 毎月積立投資で投資信託を活用すれば、複利とドルコスト平均法の効果に加えて、資産運用において一番重要な、「長期運用」・「分散投資」を実現することが可能です。

毎月積立投資成功のための3つのポイント!
1.相場の上げ下げに一喜一憂せず、長く続けること
2.金融機関から毎月引き落としにして、投資に回すお金をまず確保すること
3.最初に投資した投資信託を、頻繁に変更したりしないこと

 投資は富裕層のためだけのものではありません。今後、年金が目減りし、税金・保険料等の負担増が予想されます。また、全ての資産を預金していると、物価上昇に負けてしまう可能性が高いです。これに加えて通貨を円だけで所有していると、円安に進んだ場合、資産が目減りしてしまいます。ですから、資産運用するリスクもありますが、資産運用しないリスクもありますので、一度真剣に将来のこと・投資のことを秋の夜長に考えてみるのも良いのではないでしょうか?


株式会社住まいと保険と資産管理
CFP 長谷 剛史
提供:株式会社FP総研

関連記事