来年5月には始まる裁判員制度について考える時、
必ず思い出すのが、
映画「12人の怒れる男(12 ANGRY MEN)」だ、
何度も見たが、ヘンリーフォンダ主演作の中でも名作だと思う、、
ストーリーは、父親殺しの容疑をかけられた少年の裁判で
陪審員として裁判にのぞんだ12名の男たちの、評決にいたるまでの物語だが、
ヘンリーフォンダ演じる陪審員のみが無罪を主張するところからストーリーは始まる
まあ解説するより、ただ映画を見て感じてもらえばいいだろう
この「12人の怒れる男」には世界中に舞台や映画のリメイク版がある、
アメリカでのリメイクは、主演がジャックレモンだった、、、
ジャックレモンとヘンリーフォンダといえば
映画「ミスターロバーツ」で競演した二人だが、
「ミスターロバーツ」における二人の関係が、「12人の怒れる男」のリメイクにおいて
うまくダブって見えるのは、キャスティングの妙味だろう・・
自称(^^;映画通としては、面白くて仕方がないところだ
さあしかし、裁判員制度は面白がってばかりもいられない・・
映画「12人の怒れる男」でもあるように、
状況的に「クロ」と思わせるような公判において、
決してあってはならない冤罪を防ぐためには、
冷静に細部にまで判断できる人間がどれだけいるのやらと思うからだ、
裁判員に指名されたはいいが、人を裁くことに関わりたくない者も多いだろうし
証人に質問することなど「とんでもない」と、消極姿勢の者も多いはずだ
裁判官が評議に参加するのなら、裁判員など不要だろうと思うのだが
やはり国民の義務としてやらねばならないのだろうか?
この手法でしか、裁判のスピードアップはできないのだろうか?
こうしたとき、数学者や統計学者は、
有罪判決と無罪判決にいたる、それぞれの確率を試算してみるのだろうが、
景気や世相をどう数値化して、確率計算に盛り込むかという点が、
やっぱり、面白そうでならない・・
きっと、集まった裁判員の面子によっては
いとも簡単に全員一致の評決となる確率もあることだろう・・
「おい!いま万引きすると、終身刑だぞ・・」
「来年、景気が良くなるまで待て!」、、、、、、、だとか、
「麻生政権が崩壊して、世間も混乱の真っ只中だ、、同情票が増えるから、やるならいまだぞ」、、、だとか、
泥棒さんや窃盗集団も、新聞しっかり読んだり
ラジオのニュースをしっかり聞くようになるのかなと思う、
実際、詐欺をやらかす連中は、世相をよく捉えてるなと感心するくらいだ・・
裁き方(判断方法)を変えることで、、
世の中から犯罪が消えてくれればいいんだけどね
裁判員制度の広報用の映画はこちら・・
saibaninnseidono