2008年06月14日
LZR RACER(レーザーレーサー)

ただでさえ綺麗な彼女(ナタリーコグリン)が、SPEEDOのLZR RACER(レーザーレーサー)を着るだけでこの美しいプロポーションだ!
ただ、個人的趣味としては、やはり、こういうフルスーツは好きじゃない、
泳ぐ姿も、肌が見えてるほうが競技者としての力強さを感じる、
波打つ肌は、もちろんセクシーでもある(^^)
コムデギャルソンとのデザインコラボも面白いが、
主な技術情報としてLZR RACER(レーザーレーサー)を、ちょっとまとめてみた
事の発端は、2008年2月12日(火曜日)、
英国のスポーツ用品メーカー「SPEEDO」が
新しい競泳用水着「LZR RACER レーザー・レーサー」を発表する、
世界記録はすぐに出始める
2月16日のミズーリグランプリ
カースティー・コベントリー(ジンバブエ)女子200m背泳ぎ2分06秒39(0.23秒更新)
ナタリー・コグリン(アメリカ)女子100m背泳ぎ59秒21(0.23秒更新)
2月17日ニューサウスウェールズオープン
イーモン・サリバン(オーストラリア)男子50m自由形21秒56(0.08秒更新)
発売直後の大会ですでにこの記録ラッシュだ、
他の選手たちが浮き足立ったのは言うまでも無い
じゃあ何故、レーザーレーサーは記録が出るのか分析してみると
それは報道でもたびたび紹介される
二つの素材の組み合わせによることが分かる
その素材とは
極薄で超軽量で撥水性に優れた
LZR Pulse (レーザーパルス)
超薄型で強力な抵抗の少ない
LZR Panels (レーザーパネル)
この二つだ
着るのが大変なのは、レーザーパルスの圧着性の高さであり
ようは身体のラインを変形させない外壁を作る、、
これによって筋肉の振動や肌の波打ちによる水抵抗を抑えている
そしてポリウレタン素材であるレーザーパネルを最適の場所に配置することで、スイムの理想とされる姿勢を確保する、結果として水抵抗を最小限に抑えられる。
LZR Pulse レーザーパルスに、LZR Panels レーザーパネルを圧着し、二つの素材が一体化することで、スイムにおける水抵抗を最小に確保しつつ、泳ぎの姿勢を固定し維持することが可能になった。
当然のように身体のラインは締め付けと素材の特性によって完全に肌とフィットする、これは3D構造と呼ばれる無縫製の超音波溶着によって得られた効果だ。。
ファスナーすら、あるかないか分からないような出来上がりには驚くばかりだ。
構造と素材の効果は、
選手の酸素摂取効率を約5%UPさせるというが、これはスーツの締め付けで、血液が末端から中心にシフト(ブラッドシフト)するからだろう。これは持久力をUPさせるが、水泳後の筋肉を極端に疲弊させはしないだろうか?
どうもこのあたりの仕組みがよく分からない・・
SPEEDO社がインターナル・コア・スタビライザーと呼ぶように、選手の身体を水着が支えて理想の水泳姿勢を維持するのだから、これは潜水艦並みと言わねばならない。
競技における問題点は、やはり皮膚となる水着に、外部筋肉とでもいうべき筋力を持たせてしまった点だろう、
選手は水泳姿勢を維持する必要が無い、
水着がやるからだ、
役割分担すれば、そりゃ楽に決まってる
ゴールドウィンの2月のプレス発表から情報を頂き、まとめてみたが
競技として、この水着からは何やら不正っぽい臭いが消えない、、
8月には一般販売が限定数で始まるような情報を得た
大手百貨店などでも、注文や問い合わせが殺到しているのだとか、、
一着、欲しい(^^、、、、、
ブルータス、、おまえもか
いやなに、
試しに着てみたいだけだ、
小生、
そんなに速く泳ぐ必要は、、、、ない(^^
以下プレス発表の抜粋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
SPEEDO 新スイムスーツ 『LZR RACER(レーザー・レーサー)』
早くも世界新記録を樹立
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「スポーツのある豊かな暮らしを築き上げること」を理念とする株式会社ゴールドウイン(本社:東京都渋谷区/社長西田明男/東証一部:コード番号8111)は、2008年2月12日(火)、スピードの新競泳水着「レーザー・レーサー」を発表しました。
この革新的な水着は、スピードインターナショナル(英国)により、シドニー、ロンドン、ニューヨークでも、同日に発表されました。
その発表からわずか数日で、LZR RACERを着用した選手たちが、早くも世界各地で世界新記録を樹立しております。
◆すでに3つの世界記録を更新
<女子200m背泳ぎ>
選手名(国籍): カースティー・コベントリー(ジンバブエ)
新記録:2分06秒39(0.23秒更新)
更新日(大会名): 2008/2/16(ミズーリ・グランプリ)
*1991年にリスナ・エゲルセギ(ハンガリー)が出した記録を17年ぶりに更新
<女子100m背泳ぎ>
選手名(国籍):ナタリー・コグリン(アメリカ) ※右写真
新記録:59秒21(0.23秒更新)
更新日(大会名):2008/2/16(ミズーリ・グランプリ)
*2004年アテネ五輪で自身が出した記録を更新
<男子50m自由形>
選手名(国籍):イーモン・サリバン(オーストラリア)
新記録:21秒56(0.08秒更新)
更新日(大会名):2008/2/17(オーストラリア ニューサウスウェールズオープン)
*2000年にアレクサンドル・ポポフ(ロシア)が出した記録を8年ぶりに更新
LZR RACER着用選手の、今後の活躍にご期待下さい。
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【LZR RACER(レーザー・レーサー) 商品紹介】
“Space Age”の新競泳水着「LZR RACER(レーザー・レーサー)」は、スピードインターナショナルの研究開発チームであるアクアラボが、400名以上の世界のトップスイマーでテストを重ね、米航空宇宙局(NASA)をはじめとする国際的な研究開発期間の専門家や技術協力を経て、3年以上の歳月をかけて開発したスイムスーツです。
機能、デザインともに革新的な特長を持ち合わせています。
コム デ ギャルソンとコラボレーション
LZR RACERはデザインにおいて、世界のファッション界をリードする「コム デ ギャルソン」とコラボレーションしております。
右足に施された毛筆の「心」をモチーフにした斬新なデザインは「気持ち・意識・精神」を意味し、洗練されたスイムスーツに力強い印象を与えます。
素材・設計の特長
■素材
・極薄で超軽量の撥水性に優れた、布帛の水着用素材「LZR Pulse」(レーザーパルス)を使用。強い着圧で、筋肉の振動と肌の波打ちを抑制。
・超薄型でパワフル、かつ抵抗が少ないポリウレタン素材LZR Panels(レーザーパネル)を、分析結果に基づいた最適なポジションに配置することにより、理想的なストリームラインを形成し抵抗を軽減。
「LZR Pulse」と 「LZR Panels」 によって、抵抗の少ないストリームラインを維持し、全身が圧縮された形になります。また、これら二素材を組み合わせることによって、水中でのあらゆる動きに対応し、パワーと敏捷性を高めます。
■設計
・継ぎ目を超音波で溶着した“縫い目がない”世界初の無縫製競泳水着で、スリーピースの3D構造と共に、第2の肌の様にぴったりとスイマーのボディーにフィット。
・完全にカバーされるように内側に溶着されたファスナーは、非常にフラットで流体力学的にも優れた効果を発揮。
・独自設計によりスイマーの酸素摂取効率(*1)が約5%高まり、スイマーの水中における持久力をサポート。(より楽に、速く泳げるようになります)
・「インターナル・コア・スタビライザー」がスイマーのボディーを支え、体の動きを制限することなく、水中での理想的なポジションを維持。
・足首・膝部のシリコングリップがスーツのシワを防ぎボディーに密着。
数値で見るLZR RACERの性能
◆2004年に発表した「FASTSKIN FSⅡ」に比べ、受動抵抗(*2)を約10%軽減。
◆2007年3月に発表され、それを着用する選手が21の世界新記録を樹立した「FASTSKIN FS-PRO」に比べ、受動抵抗(*2)が約5%軽減。
◆通常の競泳水着に比べスタート、ダッシュ、ターン時において加速効率が4%向上。
◆LZR Panels によって、SPEEDOの今までの競泳界をリードしてきた素材「FASTSKIN FS-Ⅱ」に比べ表面摩擦抵抗(*3) を24%も軽減。
◆無縫製設計よって、従来のステッチ型水着に比べ表面摩擦抵抗が6%低下。
◆LZR RACER着用時にスイマーの酸素摂取効率が最大5%高まり、より容易にスピードを維持することが可能。
補足資料
(*1) LZR RACER と従来型競泳用水着との比較テストにおけるデータ
(*2) 受動抵抗はスタートの飛び込み時およびターン時のストリームラインでスイマーに影響を与えます。 50m レースでは、スイマーは最大15mにわたってストリームラインを保つといわれています。 スイマーは流水プールにおいてストリームラインで固定され、受動抵抗環境がテストされました。
(*3) 表面摩擦あるいは表面抵抗とは、スーツの表面や皮膚に接する水によってスイマーのスピードを遅らせる力です。水の特性は変えられないため、スイマーにはスーツ・皮膚を可能な限りなめらかにすることが求められます。基本的に表面が粗いほど通過する水の抵抗が大きくなります。表面摩擦抵抗の軽減には、動きを制限せず、かつ抵抗の少ない素材で体の表面を大きく覆う必要があります。
主な開発協力
・世界TOP選手
・・・マイケル・フェルプス(米)、グラント・ハケット(豪)、リーセル・ジョーンズ(豪)など、世界のトップスイマー
・NASA(米航空宇宙局、ラングリー研究センター)
・・・表面摩擦抵抗テストを実施
・バリー・ビクスラー氏
・・・流体力学専門家、航空宇宙エンジニア
・デービッド・ピーズ氏
・・・スポーツ科学者、生体力学回流水路実験専門家
・スティーブン・ウィドマー氏
・・・オーストラリアチーム コーチ
・ボブ・バウマン氏
・・・アメリカチーム コーチ
・リック・シャープ教授
・・・アイオワ州立大学、運動生理学者
・AIS(オーストラリア国立スポーツ研究所)
・・・生理学的水泳テストを実施
・ANSYS社(製品のコンピューター解析のためのソフトウェア開発を行う世界的企業)
・・・摩擦、圧力、スイマー周囲の水流の特性測定をできるソフトウェアを開発
・ノッティンガム大学(英国)
・・・CFD(コンピューターモデリング技術により、複雑なフロー問題を数値的に解決する方法)に関する協力
・オタゴ大学(ニュージーランド)
・・・受動抵抗による影響と、スイマーの酸素摂取量に関する測定
販売に関して
FINA(国際水泳連盟)の承認を得た「レーザー・レーサー」は、メンズ・レディース各3タイプ6型での展開で、日本向けサイズを2008年夏より発売開始予定です。
Posted by JaM at 03:25
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