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2009年12月25日

日差しのなかの「ラストタンゴ・イン・パリ」

所幸則氏の写真が
今月号(1月号)の、カメラ月刊誌「CAPA」に出ている、、

いや、先月号にも「1sec 上海」が載っているが
今月号では「1sec パリ」の他にも、彼のとてもいい写真が掲載されていた。

日差しのなかの「ラストタンゴ・イン・パリ」と題された彼の写真は、
高級一眼レフを使うプロカメラマン10名による
「写真家が優秀カメラで写したベストの一枚」という企画の中の1枚だ。

所幸則パリ

彼以外の写真家の作品も、なかなか秀逸なものがあって、
ハイアマチュアの読者にとっては、カメラ性能をプロがどう引き出すか
という視点においては面白い企画なのだが、
中には「ベストの1枚」なのに、カメラの機能説明を複数枚で見せる
写真家もいて、そういう企画じゃないだろ~と、ちょいとこけもした・・(^^;

所氏の一枚は、写真としての完成度は言うまでもないが、
やはりこんなところでも「時間」を切り取ってきている、
それは、「現場における現実の時間」と、
彼自身が思い描き続けてきたパリに対する「特別な憧れの時間」の両方だ、

これはもう「スナップ写真の原点」としかいいようがない、

この写真は、
・思いを膨らませたカメラマンが、
・この時間、
・この場所へ行き、
・この撮影条件と出会わなければ、
けっして生まれてこなかった風景だ、

写真家は出鱈目に現場に赴いただけでは駄目だ、
自分が望んだ風景を「自分で引き寄せて」こなければいけない、

この頃は、所氏の作品というと「1secシリーズ」を中心に見ているので
分かってはいたことだが、また彼の「引き寄せ力」に納得してしまった、
そして、彼にとってパリが特別な土地だということも分かった、

ハイアマチュアや、これからプロを目指すカメラマンには
是非そういう「作品作りの思いの強さ」というのを、こうした写真から学んで欲しい。
思いを持って歩けば、必ず風景に出会うからだ、


風景の中に写りこむ対象物は生き物だ、
それぞれが背中を向け知らん顔をするときもあれば、
ひとつになって大声で笑っているような時だってある、

彼の芸大時代の写真学科長は岩宮武二氏だが、
彼の口癖は「一期一会」だった、
写真家は、そうした風景がひとつになる場所に出会い、
切り取ってきてこそ写真家だと思う、、

いま、彼のお気に入りツールでもあるソニーα900
高機能高画質ボディであり、描写力抜群のレンズ構成だ、
しかも、でかいファインダーによって作画意識が画面周辺細部にまで及ぶ、

道具を使いこなさない人には関係のない話だが、
α900は、所氏の才能のスケールメリットとでも言うべきものを、ぐんと引き出している、


「ラストタンゴ・イン・パリ」・・
今後、彼が封印していたパリが、様々な形で露出してきてくれそうだ、


そういえば、映画に出ていたマリア・シュナイダーだが、
所氏のこれまでの写真には、彼女を思わせる女性が撮られた作品がいくつもあったように思うが、きっと彼のタイプなのだろう(^^)


今日はクリスマスだ、
誰か小生に、α900プレゼントしてくれてもいいよ(笑




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