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2009年01月16日

写真術と所幸則

所幸則氏の写真について昨日少し書いた・・
http://snapjam.ti-da.net/e2398953.html
ひとつ書き忘れたが、、所幸則氏の今回のシリーズ『渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠』には、
一枚の写真の中に「連続性」が表現されていると思う、、
http://www.tokoroyukinori.com/

よく写真展などで、意図ありげなテーマのなかで写真を組み立てていく時、単写真では表現しにくいものを
「組写真(複数枚の写真でテーマを表現する)」や
「連続写真(定点的にとらえた動画的組写真)」などの手法を用いて表現する場合がある、
複数枚で物語を仕上げていくわけだ、、
ところが、
所幸則氏のワンセコンドでは、そうした組写真や連続写真で表現するものを単写真の中で完結させたように見える、

既にあって良い技法なのに、何故こうも普段の街角の風景が新鮮に映るのだろう、
この不思議、不可思議さが所氏の持ち味に相違ない、


数年前、、あるフィルムメーカーの主催する写真撮影会のお手伝いをした・・
その時の講師いわく・・
「写真表現とは『絞り』です」
つまり被写界深度(ピントの合う深さ)が、写真表現の要と言いたかったのだろう、

小生もかつて恩師から同様の言葉をもらった覚えがあるが、
恩師とてそれが全てとは言わなかったし、そこまで強調することも無かった、

いまはっきりと言えることは、
「写真表現」の要は、
まず「被写体、対象に、真摯に向き合うこと」だろう、
そして真摯に向き合うには、撮影者の写真への思いや技能が不可欠、
もちろん写真器材も撮影者の思いを表現できるもので無ければならないが、
何よりもまず「思いの強さ」だ、、

犬も歩けば棒に当たる・・的な、とにかくカメラを持って歩いていれば何か撮影対象が向うからやってくる、なんて態度ではそうそう良いものは出来やしないが、「対象に気が付く」訓練のできた感性鋭い撮影者には、、街歩きは楽しくて仕方のないものだろう、、



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